烏兎匆匆(うとそうそう)

日々の暮らしや趣味(音楽、旅行、俳句)など、わたしの日常を綴っていきたいと思います。

蝌蚪(かと)

蝌蚪(かと)

4月の俳句の会の兼題のひとつに「蝌蚪(かと)」がありました。兼題とは、俳句の中に含めなくてはならない季語や言葉です。蝌蚪はおたまじゃくしのことで、季語になります。

おたまじゃくしを蝌蚪と言うなんて、初めて知りました。5・7・5の17音に「蝌蚪」は2音なので、「おたまじゃくし」と入れるよりもずっと効率的に文字数を使うことができます。

さて、蝌蚪で句を作れと言われても・・・困ったな。ということで、結局、

蝌蚪孵る水は一ミクロン動く

という句を作りました。4月の俳句の会は添削だけになってしまったのですが、先生のコメントは「?」でした。意味がわからなかったようです。

私が伝えたかったことは、おたまじゃくしは最初ゼリーの紐の中に黒い点(卵)で入っていて、ある日ゼリーの中で何かちらっと、ほんのかすかに動く気配があって、見間違いかな?水中の水の動きなのかな?と目を凝らしてみるとまた動く気配がある。そして、それが卵からおたまじゃくしに孵る瞬間という記憶があり、そのことを書いた、つもりだったのですが、先生には伝わりませんでした。

水中で一ミリ動く蝌蚪孵る

これだとどうでしょうか。こちらの方が良い気がしてきました。来月の句会までもう少し考えて、再提出してみたいと思います。