烏兎匆匆(うとそうそう)

日々の暮らしや趣味(音楽、旅行、俳句)など、わたしの日常を綴っていきたいと思います。

クワガタその2:悲劇

今朝起きたら私の枕の少し先でゴキブリが歩いていました。かなり多きいやつです。4センチくらい。カーテンの陰に隠れようとしたので、大慌てで夫を呼びに行きました。

「たいへん、ゴキブリがいる!殺して!早く!」

5時50分位だったでしょうか。夫は手近なところにあったゴキジェットで、ゴキブリに向かって噴射してくれました。

「???」シューっとして夫、「違う!ゴキブリじゃない!」

「えぇぇぇ!!!?」驚く私。

「クワガタだ!」

「えぇぇ??」動揺する私。

「だったら、早く水で洗わなくちゃ!」次々指示する私。

夫はクワガタをつかんで洗面所の水をじゃあじゃあかけて、ゴキジェットを洗い流しました。

「ほんとにクワガタ?」そんなはずないと思いながら娘に聞く私。

娘はショックで、虫かごの中のクワガタを土の中くまなく探したのですが、姿形がありません。虫かごは一階にあり、私と娘の寝室は二階です。虫かごから脱走する姿も飛ぶ姿も見ていなかったので、まさかクワガタだとは思いませんでした。つやつやした黒光りした背中、薄暗い朝の室内でそっくりだったんです。

クワガタは苦しそうに脚をバタバタさせています。ゴキジェットでゴキブリを退治した人ならいつも見る姿です。お腹を上にして脚がけいれんしています。お腹を下に向けても(昆虫用の長いお箸で)、すぐそっくり返って脚は空を向いて蹴れ蹴れの状態です。

「もうダメかもね、ごめんね」と私

「クワガタは飼ってみたかったんだ・・・・」と思わず気持ちを吐露する中一の娘(小学生の男子とかではなく)。

そして、午後、娘はまだ学校です。クワガタをチェックしてみると、まだ土に潜って生きています。しかも、そっくり返ることがなくなり、うつむいたままじっとしています。バナナをあげたら食べるかな?

バナナを缶のふたの裏に少し切ってあげてみたら、オレンジ色のベロを出して食べています。頑張れ頑張れ、毒を出して生き延びるんだ!その後バナナにベロを出さなくなったので、土の上に戻してやるとまた土の中にもぐって行きました。

すぐ水洗いをしたのが良かったのかもしれません。元気になってくれると良いのですが。